
Google meetを利用し、画面録画にて撮影し製作したオリジナル映像作品。
Google meetにブロック上に人が並ぶ窓をビットマップデータのビットに見立て、製作した。
当時、コロナウイルスが流行している中で感染症対策としてオンライン会議が広く行われていた。私自身もGoogle meetで専門学校の授業を受けていた。その中でブロック状に並んだクラスメイトや先生の顔が映像やデジタル画像のビットマップのように見えたことで製作に入った。
映像やデジタル画像は色面のブロックの集積物である。正方形のブロックが集まりそれを遠くから見ることで特定の画像に見え、その色面のブロックが移動することで映像になる。
Google meetのブロック状に並んだ窓を利用すればこれを再現できると考えた。一つのトークルームに複数のブラウザタブで入室し特定のタブのカメラをオフにしオンのカメラに色面やグラフィックを映すことでグラフィック製作をすることができ、そこからオンにするカメラを変えればそのグラフィックが変形する、つまり解像度の悪い映像のようになると考えた。オンのカメラにライトを近づけ色面にし、オフのカメラを組み合わせるとアルファベットやグラフィックモーションが出来上がる、それをひたすら繰り返し撮影していった。
また、オンライン会議中にハウリングやマイク音質などの音声ノイズなども頻発していた。それらもサンプリングし音声として映像と連動するように組み合わせた。
それを実際にオンライン会議を受けるようにデスクトップ上に表示しながら一本の映像作品にまとめていった。
コロナ禍でこういったオンラインサービスはこれからの時代のスタンダードになるものと持て囃された。特にこの3年間の我々は繋がるためにデジタルデータ上に新しい世界が繰り広げていった。その様子を旧約聖書の創世記をなぞりながら、我々は何を見て繋がっていると考えていたのかを探る作品を目指した。
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