渋谷ホワイトスペースラボにて行われたDJイベントの告知用フライヤー。
主催のコウダケンタロヲさんから、「テクノやハウスなどの硬派なクラブミュージックイベントにしたい、アイコンとしてマップピンを考えている」と二点のお話をいただきグラフィックに落とし込んだ。イベント名である「
"citizenz"」は「市民」という意味になる。マップピンをこの市民というタイトルに落とし込めないかと考えた。
1972年に開催されたミュンヘンオリンピックのビジュアルデザインのディレクターを務めていたオトル・アイヒャーは、テーマーカラーを設定せずにカラフルな色使いで様々な大会グラフィックを彩った。前回ドイツで開催されていたベルリン大会はナチスのプロパガンダに利用されていた背景から、ビジュアルでも民主主義の復活した西ドイツを示さなければならなかった。その中でオトル・アイヒャーが編み出したビジュアルは国や民族を主張するようなナショナルカラーを排除することであった。
オトル・アイヒャーがミュンヘンオリンピックで行った色に民族的な意味を取り入れないために多様な色を落とし込んだ手法を、今回のグラフィックにも取り入れようと考えた。「市民」という多様な人間を含む言葉をカラフルなマップピンで表そうと考えた。

Category : flyer
Client : @zi9za9[Twitter]

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